監督は女池充(36)。主にサトウトシキ監督作品の助監督を経て、28歳でピンク映画デビュー。8作目の本作を撮り終え、文化庁の留学制度でニューヨークへ映画修行に出た。本年10月帰国。
脚本は西田直子。田尻裕司、女池充ら若手のピンク監督らと多く組み作品を発表。本作は彼女の初期作品で以前より映画化を切望されていた、珠玉の名作と言われている。
主演は本作が本格的な映画初主演となる向夏(こなつ)。おさえる事もできない恋愛感情に、正直に生きようとする女性の心理を初々しく表現。また、相手役の石川KIN(均)は、本業は監督(『JAM FILMS S/ブラウス』他)であるが、望月六郎監督初の一般映画『スキンレスナイト』での好演は、映画ファンの間では伝説となっている。他に、惜しくも6月に急逝した林由美香が初の子持ちの主婦役を演じ新境地を見せたことも話題のひとつだ。